血塗られた爵位 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
数カ月前、馬車が谷に転落し、公爵夫妻は亡くなった。そして、遺された幼い子供たちの面倒を見るために故公爵夫人のいとこのクロエが、家庭教師としてはるばるフランスからやってきたのだった。だが、兄の死で新しい公爵になったジャレスは、クロエの教育方針がまったく気に入らなかった。姪たちは家柄にふさわしいレディでなければならない。彼は、厳格にしつけるようクロエに命じる。確かに身分にふさわしい行儀作法も必要だけれど、両親の悲惨な事故で深く傷ついた子供の心を癒すには、自由に楽しくすごさせるのが一番―そう思って頑固に言いつけに従わないクロエに対して、彼の怒りは燃え上がった。公爵のわたしに背くとは!このいまいましい小娘に思い知らせてやらなければ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ネイヴィン,ジャクリーン
米メリーランド州に夫と幼い子供三人とともに住む。心理学者として個人の診療所を開くかたわら、執筆にも精を出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
精霊のいる塔―サザーランドの獅子〈2〉 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
夫が亡くなり、実家のカーマイケル城に戻ったエルスペスは、かつての快活なおてんば娘の面影を失っていた。四年前に結婚したラバート・マンローは、妻を虐待する最低の夫だった。わたしは二度と結婚しない。たった一人で生きていく。夫が死んだとき、彼女はそう決意した。だが、兄ロスのすすめでハイランドの領地を訪れる途中、ある人物に再会して、その決意はもろくも崩れ去った。ルーカス!ラバートと同じ時期にエルスペスに求婚した若者。エルスペスはなぜか彼が怖くて、にべもなく申し込みを拒絶した。あのときの同じ男性とは思えないほどルーカスは成長し、すばらしい偉丈夫となっていた。以前と変わってしまったのは見かけだけではなかった。ルーカスは強引にもエルスペスを誘拐して城に閉じ込めたのだ!十四世紀のスコットランドを舞台に、人気のスザーン・バークレーが描く愛と冒険の一大叙事詩!前作から約十年がたち、すっかり大人になったルーカスが、宿敵マンロー一族を相手に活躍。
騎士と女盗賊 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
無骨な騎士に、男装の女盗賊。思うに任せぬ恋の行方。サイモン・ディ・バラは死ぬほど退屈していた。兄の領地バダーズリーに向かう森の道も平穏そのもの。ならず者でも現れてくれれば、気も紛れるのに―と思ったとたん、願いどおり、盗賊たちが少人数のサイモン一行に襲いかかった。しかし、すべてが願いどおりには運ばなかった。全員が捕らえられ、サイモンは縄でぐるぐる巻きにされた。それだけでも屈辱だというのに、盗賊の頭目はみんと女!男の格好をしているが、胸のふくらみ、腰の揺れ、そしてあの髪―何もかもがサイモンの欲望を、心を刺激する。思いがけない感情の芽生えに戸惑いながらも、彼は誓った。絶対に報復してやる。ビーシアとかいうあの女に男の強さを思い知らせてやるぞ。
逃げた相続人―愛と称号と財産と〈2〉 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
リュートの奏でる柔らかな旋律、明るい日差し…。体を這うやさしい手と唇の感触…あれは誰だろう?それに、ここはどこ?そのとき、ロザリンは目を覚ました。すぐ間近に微笑む男の顔が―見知らぬ美しい男の顔があった。驚いて悲鳴をあげると同時に、昨夜のことを思い出した。彼女を鞭打つ残酷で凶暴な叔父から領地を取り戻すため、そして獣のような男との結婚から逃れるため、城を抜け出したことを。だが、現実は甘くはなかった。宿屋で酔客に絡まれたところをこの男に助けられたのだ。でもまさか…こんなことになるなんて!ロザリンは一糸まとわぬ自分の姿に動転していた。そこへヒュー・コルドウェルと名乗る男が追い討ちをかけた。「君は覚えていないのかい、僕たちが共に過ごした熱い夜を?」。
スペインの鷲 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
異国でただ一人、デジレは途方に暮れていた。ヨーロッパにナポレオン旋風が吹き荒れる1808年、スペインではナポレオンの兄ジョゼフが国王に即位したことで各地でゲリラたちが活動を開始し、フランス軍に対抗している。そんな危険な状況下、わざわざスペインまで兄を訪ねてきたのに、ゲリラを恐れる案内人と使用人は彼女を捨てて逃げてしまったのだ。でも、お金は持ち逃げされずにすんだし、まずは宿で休みたい…。だが、考えが甘かった。宿の女主人は言葉が通じず、らちがあかない。そこを助けてくれたのが、ラファエル・デ・ベラスコだった。スペイン貴族の彼は親切だったが、どこか危険な香りがした。「アディオス、セニョリータ。手助けが必要なときはいつでもどうぞ」デジレは奇妙な胸のざわめきを感じながら彼の後ろ姿を見送った。わたしの母はフランス人、そして兄はフランス軍の大佐。ラファエルはいわば敵国の人間だ。彼に惹かれるなんて…許されない。
馬上の密会 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
ヴァレリアは生活に疲れていた。貧しい領地を守っていくのがやっとで、楽しみといえば乗馬だけだ。だが、希望のない日々に一筋の光が差した。隣家の狩猟館に、一人の客人がやってきたのだ。男の名はティーガン・フィッツウィリアムズ。“猫の目”の異名をもつ賭博師で、見目麗しく、噂では、ある伯爵令嬢が産みおとした私生児だという。初めて会った瞬間から、ヴァレリアは彼に惹かれた。この人ならば私の渇ききった心に潤いを与えてくれるに違いない。ヴァレリアははやる気持ちを抑え、敷地のはずれまで馬を駆った。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ジャスティス,ジュリア
ハーレクイン・ヒストリカルを代表する作家の一人。子供のころから歴史に興味があり、十二歳にして、米国メリーランド州の州都アナポリスのジュニア・ツアーガイドをつとめた。大学では詩集を出版し、卒業後チュニジアのアメリカ大使館でニュースレターを作成するなど異色の経歴を持つ。1997年にアメリカロマンス作家協会ゴールデン・ハート賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
マリアの決断 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
「遺言には、所領はマリア・エリザベスに与えるとあります」。客の言葉を小耳に挟んだマリアは驚いた。伯母に引き取られて以来、召使い同然に扱われてきたが、実は自分は公爵の娘で、亡き母の所領をもらえるらしいのだ。マリアは伯母の家を飛び出し、馬を駆って所領を目指した。所領まであと少し。そう思ったとき、突然近づいてきた別の馬のせいで、彼女は鞍から振り落とされた。もうろうとしつつ目を開けると、放蕩貴族然とした男が立っている。一分一秒も惜しいのに、彼が漂わす魅力的な雰囲気に行く手を邪魔されることになりそうだ…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マグワイア,マーゴ
米デトロイト近郊に、夫と学校に通う三人の子どもとともに住む。看護師としての、またボランティア・ワーカーとしての活動の合間を縫って小説を書くという精力的な生活を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
永遠(とわ)の詩―愛のサマーヴィル (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
見上げるほどの上背に黒い眼帯、女心をとろかすような笑み。エミリーンはひときわ目立つジェイミー・ハーコートを見て、妹が恋した相手に間違いない、と確信した。そして、彼が妹を殺した真犯人であるということも。女遊びにうつつを抜かす享楽的な人物であっても、彼はどこか秘密めいた暗い影を持っている。それは風貌のせいか、あるいは殺人者だからなのか…。エミリーンは忠実な使用人の手を借りて、ジェイミーを拉致し、自宅の地下室に監禁して問いつめた。手足の自由を奪われたまま、ジェイミーは罪を否定した。情事については身に覚えがあるが、人殺しはしていない。しかし、いま考えなくてはならないのは、ある重要人物との約束の時間までに、ここを出ることだ。エミリーンに―あの無垢な魅力に―じゃまされるわけにはいかない。
不機嫌な花嫁 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
十九世紀初頭、ロンドンの社交界は、若い男女が結婚相手を探す場でもあった。美しいメリッサもその例にもれず、熱心な母親に連れられ、あらゆる社交場をまわっていた。だが、しょせん彼女は一代で財をなした商人の娘。称号もなく、家柄もよくないメリッサには、貴族たちの目も冷たい。もちろん浮ついた関係にも興味がなく、そっけないので、求婚者といえば、財産を持たない侯爵家の次男や、とうに若さを失った女好きの醜い伯爵くらいなものだった。ところが、ある日突然、社交界で飛び抜けて人気者のシェフィールド卿レイトン・サマセットが声をかけてきた。伯爵家の跡取り息子は、賭事好きな父の借金を返済するために、財産家の娘と結婚する必要に迫られていた。お金はないが爵位のあるハンサムで魅力的な求婚者。お堅いメリッサも誘惑の手にからめとられ、ついに…。
忘れ得ぬ微笑 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
十歳のときから十年間、修道院で暮らしてきたジェネヴラに、突然結婚話が持ち上がった。たとえ母が貴族でも、父を知らない私生児では縁談もないと思っていた。ところがなぜか有数の権力者であるノーサンプトン伯爵が、家臣の騎士を彼女の夫にしようと決めたのだ。相手が老人だろうが醜かろうが仕方がない―そう覚悟したジェネヴラだったが、花婿のセント・オーバン卿は数多くの戦地で武勲をあげた若い男爵で、馬上槍試合でも敵なしといった剛の者だった。そのうえジェネヴラの情熱を目覚めさせ、奔放な一面を引き出した。だが、すばらしいのは夜だけと知って、ジェネヴラは当惑した。なぜセント・オーバン卿はあんなによそよそしいのだろう?彼に求められていると思ったのは、錯覚なのだろうか?妻への思いを抑えようとするセント・オーバン卿に、無邪気でひたむきなジェネヴラがとった行動とは…?『侯爵に恋の罠』『シュヴァリエの宝石』で日本の読者にもおなじみとなったサラ・ウエストリーが、イギリス人作家らしい、こまやかな筆致で描く中世貴族社会の結婚。
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